10時ちょっと前に多目的練習場につくと、メンバーがもうすでに発声などの準備を始めていた。
いつもの稽古前とは少し雰囲気が違い、柔軟をしていても、笑っていても何処かに緊張を抱えている。
私もいつものように大きな声で元気良くみんなに挨拶をしてテンションを上げるなどということはしない。「自分のテンションは自分で上げろよ」と思いながら、真顔で準備を進める。
何日も前から準備をしているが、当日になっても準備することは多い。
「コレだから、人数が増えるといやだ」などという、幸せに満ちた文句を言っている。
皆に20分の準備時間を与え、本番が始まった。
そう、今日は
10月本公演キャストオーディションメンバーたちの実力を見せてもらい、それに応じて役を決めようということ。
けして日頃、メンバーのことを見ていないわけではない。むしろ、どの団体の部長より部員一人一人のことに目をかけていると自負している。しかし、あえてオーディションをするのは、演出として、責任をもって、見れていないその子のいいところや悪いところを発見して、次の公演をよりよいものにしようという試みだ。
内容は
発声、滑舌、感情表現、メリハリ
などの能力審査
笑いのセンス、演技の発信力と受信力
を見るパフォーマンス
絵本の音読
での色彩を持った長ぜりをいえるかを見る能力
そして、最後に役の本読み
確かに、どれだけ能力があるかを見ることは面白い。意外に能力を隠していた奴、いや、コレまで発揮できていなかった奴らが多い。
しかし、それにもまして面白いのはオーディションを受ける人たちの真剣な面持ち、役をとりたいという姿勢。そうでなければ、いつも笑っている松岡が、優しいジョン・エリィが、大先輩寝首欠伸さんが真面目な顔をして厳しく審査しているのにだんだん自信をなくしていく奴らが面白い。 「お客さんは最初このくらい冷たいよ」と言うかのように真顔で審査をする審査員。
今日の結果を元にキャスティングを考える。
収穫はあった。
案外声の小さい奴は少ない。
しかし、いい意味でも、悪い意味でも相手を見れない奴が多すぎる。
ねぇ、もっと、ぶつかろうよ、みんな。
つぶしあうんじゃなくてさ、ガチンコでぶつかり合うんだよ・・・。
そういう風な僕らにこそ、いつも優しかったサムシングの空気を真剣にして、お互いに戦わなければならないこういう場もたまにはいい気がする。
昔、クラブの監督に言われた。
「お互いに真剣にぶつかり合い、相手の攻め方も守り方も得意なところもダメなところも、そして細かい動きや、果ては呼吸でさえ知り尽くしたライバルこそが、ここぞの時に頼りになる一番に仲間になるのだ。」と
僕もこいつらと戦いたいな、と思いつつ、なんだか悔しくも悲しくもある演出、そして上回生というポジション。 ま、いいよ。 演出してるときはいつでも臨戦態勢だし
。
さて、どのようなキャスティングになるのやら・・・。
乞うご期待
- 2008/09/16(火) 03:11:37|
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6月20日(金)
西宮市立安井小学校の総合学習の一貫として、行った公演『桃太郎』は小学生の受けも良く大好評に終わりました。
6月20日(金)14時〜、授業をさぼってやってきたのは西宮市立安井小学校。
学生会館事務室の石創さんが小学校の教頭先生に頼まれて、それが僕を通じてサムシングへやってきたのは、公演日からおよそ2週間前のこと。
シアターハイウインドは公演中のため、サークルであるうちに話が来たのです。
小学校の総合学習の時間で小学校の子ども達に何かを表現する力をつけさせたい。そして表舞台に立つ役者以外のスタッフがいてはじめて劇が完成する事を伝えて欲しいという注文を受けて、この企画がはじまりました。
小学校でお芝居をすると大概女子児童はマジメにやっても、男子児童が適当にやってしまいます。
そんな男の子をスタッフパワーと殺陣(チャンバラのこと)で、芝居の面白さに引きづりこもうと思って題材に『桃太郎』を選びました。
ストーリーは知ってのとおり、桃太郎が犬猿雉を連れて、鬼を倒しに行く話。
しかし、子供である桃太郎が簡単に鬼を倒せたんでは面白くない。だから、桃太郎が沢山に人の協力を得て、強くなっていくという話に簡単に書き換えて上演をしました。
当初は4年生103人+先生4人の前でやる予定だったのですが、
2年生も加わり、本番直前に1年生も加わり、350人程の前(僕がいる限りでのサムシングの記録更新)で上演することになりました。
人数や児童の異様な盛り上がりと、上回生を中心とした小学生向けのアドリブ、オペ陣の柔軟な対応、そして何より鬼役の秀野 対 桃太郎 田中の殺陣に熱が入っていて、児童らにはかなり満足して頂けたようです。
そして劇上演後は、休憩時間に小学生とたわむれ、スタッフにはどんな役割があって、何をするか等の簡単なお話をして、お終いとなりました。
片付けの後、4年生の担任の先生に、
「男の子がみんな桃太郎の真似をしている。」
「桃太郎と握手した女の子がみんなに自慢していた。」
「来年もやって欲しい」
などの報告を受け、
感動させることよりも感化させることに重きを置いたサムシングのスタイルで
とりあえずは
大成功であったか、と思います。
しかし反省すべき点は絶えません。
○企画を立てるのが遅い
○授業時間に行うため、参加人数が確定しない
○部長と小学校公演の企画が同じ人だったため、キソレン等のサムシング運営と重なり、準備が遅れた。
○オペレーターが熟練していないとできない
○外のホールで仕込む方法を知っている人が少ない。
○上演後のスタッフ解説の準備をしていなかったので、グダグダになった。
○ミニ公演と重なっている
これ以降もやればいいと思う点
●小学生向けである事を意識して、簡単なことば、わかり易い大きな動き、かつ
流れの中のリアルさに気をつけた。
●客演をして貰ったことで緊張感が出た。
●客絡みを多くした。
●効果灯体を一シーンに集めた
●下ネタ、シュールを禁じる
●授業の担当者への公欠扱いにする文を書いていただいた
などなど、挙げればきりがないと思います。
しかし、これまでにない経験をでき、参加したメンバー一同成長させていただいたな、と感謝しております。
急な出演の申し出を受けてくれたシアハイの藤井さん、中川さん、
運搬、運営をしていただいた安井小学校の4年生の先生
気持ちよく演技させてくれた小学校の子どもたち
公演前にもかかわらず、こんなことをやらせてくれたサムシングのメンバー
その他この公演を手伝ってくれた皆さん
そして何よりこのような機会を与えてくださった、越智先生を中心とした安井小学校の先生方、学生会館の方々、
本当にありがとうございました。
- 2008/06/23(月) 16:15:57|
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キソレン〜、キソレン〜、キソレン〜、
キソレンがんばっております。
毎年は、結構部長さんがしっかりしきってるらしいんですけど、
部長一人で仕切れる自信もなければ・・・
毎回ぼくが仕切って面白く出来ないし・・・
誰が仕切ってもついてこれる土壌を作りたいなって思って、今年は曜日ごとに担当が替わるシステムを導入したんです。
月曜・松岡タカノリ、水曜・白鳥阿波弥/ジョン・エリィ、金曜・マリーナントワネット
て感じでさ。
計画をしっかり立てるためにノートまで作って・・・。
それがいい感じにうまくいってて、けっこう、楽しく、かつ実力をつける稽古が出来てると思うんです。
でも今年ね、人数が多くて・・・なんか、細かいことが教えきれないのが歯がゆいです。
そんなに多いのかよ、言われそうですけどホント多いんです。
一度でもキソレンに参加した人の数を数えると・・・
OBG
3名(本当に助かっております。ありがとうございます。)
現役生
7名(ヒロコが来てくれないので、なんかチョット悲しいです。)
ニューフェイス なんと
21名そして後で話しますけど、今日のゲスト
2名が来て、
これまでの参加人数しめて、
34名・・・。いや、ありえないっす。
これがサムシングの人数か!! ッて思います。
稽古の人数が少ないときでも15人はいます。
人数多いのって楽しいですよ。簡単なことで盛り上がるし、1年生同士仲良いし、変に弱音を上げたりしないし・・・。
でもね、いいことばっかりじゃないんですよ。
上回生が少ないから指導が行き届かないとか、まとめるのが大変とか、タモクが狭いとか・・・。
いっぱいあります
ま、そんな現実的なことはどうでも良いんです。
恐いのは人数が多いだけに
「小さくまとまってしまうのでないか」、てことなんです。
さっきちょっぴり書いたんですけど、今日アルマゲドンの辻悠記、ダーティーダーティ山下の両氏が来まして、サムシングに稽古をつけてくれたんです。
アルマゲドンと何を稽古したか、と言うと・・・、何やったんだろう?ッて感じなんですけども。
稽古のなかで分かったことは「個」の強さの重要性ですね。
人数が多いと、トップダウンで稽古をしてしまうからか、演劇にも受身の姿勢が出てしまっていて、アルマゲドンの積極的な演技についていけないサムシングの姿がありました。
昔からサムシングといえば、パワーと熱さとアピール力で観客をインスパイアするってかんじだったんですけど・・・ぼくの代になってからなんかそれが感じられない。
ぼくを含め、パワーないし、稽古でも積極性にイマイチかける。
うまいし、質の高いものをもって来ようという真面目さもあるけど、それがだいたい薄味で目立たない。
知識的なものは分かってきたけど、演劇に大切なのってそんなことか?って思う。
知ってると知らないの違いは大きい。
でも、知れば、一瞬にして変われる。
磨いていると磨けていないってことの差は小さくても、簡単に追いつくことは出来ない。
なんか、うまくいっていたけれど、ここに来て自分の方法は何か間違っていたのでは?
と考えさせられます。
ぼくももっと磨いて、鍛えて、爆弾のような演技で人をインスパイアしないといけないなぁと考えるんです。
もし一回生や、これから先の後輩たちがこれを見たなら、是非、稽古をぶっ壊しにかかるぐらいの爆弾になる勢いでけいこにのぞんでもらいたいなぁ〜って思う。
勿論まとめにくいのは面倒くさい。
けど、面白くない芝居されることに比べたらたいしたことない。
次の月曜からミニ公演の稽古が始まります。
さて、見ものです。
演劇グループSomething’08部長/劇団アルマゲドン官房長官
松岡タカノリ
- 2008/06/07(土) 04:42:56|
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『昨日の嘘、』が終わってもうすぐ2週間が経ちます。やっと管理人役の心から
も抜け出しはじめて、誤ってえりちゃんの首をしめてしまうこともなさそう。
なんか、本番最終日の前日、眠れずに『昨日の嘘、』のことを色々と考えていた
ことを思い出します。
物語の欠片はいつもそこらへんに落ちているもの
ヒカル ・ どうするの?
からはじまるファーストシーン。
はじめて書いたのは高一の時だった。
北村想さんの劇作の本を読みただたんにインパクトの強いファーストシーンが書
きたかっただけ。
この時の題名は『express express』表現も特急も同じ単語だと知って、高校生に
とっては面白い題名だったんだろう。
そして高校2年の時のこと
バスに乗ってると後に座っていた中年の女性二人が楽しそうにおしゃべりをして
いた。停留所に止まり、さよならを言った瞬間、まだとなりにいるのに突然仮面
を被ったようにその女性らから笑顔が消えた。
それがショックで、しかもそのバスを降りる時に感謝の気持ちのかけらもない「
ありがとう」をいってしまった自分にまたショックで、その体験が元で、原作が
出来た。
銀行強盗をした女優がそれ以降自分が納得のいかない演技で突然売れ始め、その
事件を調べに来た警察と恋に落ちる。その警察に好きだ、と言われ、女優嘲笑す
る。翌朝自分が透明人間になっていることに気付く、ヒトゴミの中一人叫ぶ
という話、今回のと一番違うのは主人公を救うのは恋人だということ。
高三の時
一人暮らししていた姉の家に前の住人へ送られてきた手紙が届く。それを着想に
して姉が物語をかきはじめた。
ボクもいくらか口を出して、作品の構想が出来る。
役者を目指して東京にでた青年の元に前の住人へ手紙が届く。始めは無視するが
、興味を持って、勝手に返事を書く。すると、差し出し人がやってきて、二人の
気まずい会話がはじまる。そして、それをずっと見つめる男が一人。
その男が実は管理人だったら面白いかも…って言ってたら、姉が「この話面白い
けど、真実がない。このアイデアをつかいたかったら勝手に使えばいい」と姉は
筆をおいた。
大学受験に失敗した春休み。
ボクには3つ上の兄がいる。寡黙で頭脳明晰、神戸大学で学科を首席卒業したと聞いた時もなるほど…と思った。ボクの話を全く聞かない兄はいつでもボクに手厳しい。
他人にはボクの話をよくしてるというが、どうなんだろう、と思っていた。
そんな兄が実家に帰って来ていた。そして
「お前暇だろ?下宿の布団回収しに行くからついてこいよ。」
と勝手にボクをヒマだと決め付け(実際ヒマだったが)、二人で神戸までドライ
ブにいった。
日差しも風も気持ち良く、久しぶりに兄と沢山の話をした。厳しい兄がふと、
「兄弟っていいもんだよな」
と言った。
ボクはなんだかとても嬉しかった。
物語の欠片はいつもそこらへんに落ちているもの、ふとした日常に狂気も愛も隠
してる。
大学に入ってからも『昨日の嘘、』は変わり続けた。
2回生の時に新歓で出したこともあった。
でも、『昨日の嘘、』を巡る物語はここでお終い。
また新しい物語を探しに旅にでも、出ようかな…
『昨日の嘘、』作・脚本
松岡タカノリ
- 2008/05/21(水) 00:33:16|
- タカノリ|
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